ひねくれ先生のブログ

30代公立小学校教員(算数が好き)が日々思うことを徒然なるままに書くブログ

生徒指導 私はこうしてます

 問題行動が起こった時の生徒指導の自分のやり方をまとめてみる。目的は、再発を防ぐこと。

 

①事実を確認

 兎にも角にも、これが最優先。何があったのかを聞く。時系列で整理すると良い。特になぜ問題行動を起こしたのかを聞く必要がある。その行動を起こしてしまった背景を大人は知らなければならない。「悪口を言われてムカついたから叩いてしまった。」のような理由が出てきたら、気持ちには共感できることは伝える。「叩いてしまったことは悪いけれど、ムカついたのは分かる。」罪を憎んで人を憎まず。行動は否定するけれども、感情は否定しない。

 また、聞いている際に、本人の口からもれる反省の気持ちに焦点を当てる。例えば、「叩いてしまった。」と言えば、「『しまった』ってことは悪いと思ってるの?」のように、反省していることを自覚させる。

 

②反省を促す

 反省しているのであれば、ここは省略。本人が悪いと思っていない場合、その行動を起こした結果を伝える。「あなたが暴力をふるった結果、周りの人はあなたのことをどう思うだろうか。これからもその行動をふるい続けたら、どう思うだろうか。」のように自分の行動を客観視させると効果がある。「叩かれた子の気持ちを考えなさい」は、通じないこともあるし、「悪口を言われた私の気持ちは…?」ともなるので、あまりおすすめはしない。「〇〇さんは痛かったと思うよ。」程度で良いのではないだろうか。ちなみに、なかなか反省できない場合は、「悪口を言われた」事が引っかかっている可能性がある。そちらに焦点を当てると、気持ちが落ち着いて自己を振り返るきっかけになることもある。「よし!謝ってもらおう」などと言ってみるのも効果的かもしれない。

 

③再発しないためにどうすれば良いかを一緒に考える。

 反省を促せたところで、「同じことをしない」という目標を共有する。その子自身が願う事が最も大事。この場面では、教員と当該児童との関係で話を進めるのが良い。「もし、暴力をふるうことで、あなたの周りから友達がいなくなるのは、私は嫌だ。」「大人になった時に殴りたい気持ちが抑えられずに叩いてしまって、警察に捕まるのは、私は嫌だ。」「だから、あなたには暴力を振るわない人間になって欲しい」みたいに「私は」というアイメッセージを伝えるのが良い。

 目標が共有できたところで、「同じような場面が起きた時に次はどうするか?」を問うてみる。「叩かない」という答えが出たら、その意志を認めつつ「叩く」の代替行動を考える。「悪口を言われた怒り」という感情をどんな行動に移すかである。例えば「それを言われるのは嫌だ」と直接相手に伝える。大人を頼る。友だちを頼る。という風に。

 

 

最後に

あくまでこれは一つのやり方ですし、私自身もこれを基本に臨機応変に変えています。あくまで大切なのは、その子の問題行動の再発防止です。子供の喧嘩のイラスト