ひねくれ先生のブログ

30代公立小学校教員(算数が好き)が日々思うことを徒然なるままに書くブログ

学級経営で大切にしてきたこと

「学級経営で大切にしてきたこと」というテーマを大学院の授業でもらったので、自分の考えを文章で示す。

 私が最も大事にしていることは「自分の価値観を発信すること」である。これは、ほぼ学級崩壊に陥った私に尊敬する先輩から教えてもらった話である。

 曲がりなりにも、公立小学校教員という職業について飯を食えてるんだから、今までの人生であなたが大切にしてきたことは、間違ってないし、ある種、正しいんだ。今、あなたが大事にしていることには価値がある。「先生として」ではなく「あなた個人」として大事にしていること。その価値観は、他の人とは違うだろうし、それで良い。5年後、10年後に変わったって良い。今、あなたが大事にしていることを、そのまま子どもに伝えたら良い。 ただ、あなたの教え子が10年後にそれをどう捉えるかは、その子が決めること。あなたの価値観が全ての子にとって正しいわけじゃない「ひねくれ先生の言っていたことは正しかったな」でも「ひねくれ先生の言っていたことは違うと思う。だって…」も同様に価値がある。あなたの価値観を受けて、子ども自身が自分の価値観をつくっていけたのだから。だから、あなたが担当した1年間で、あなたの価値観を伝えたら良い。小学校の教員が毎年、変わることには大きな意味がある。次の年に担当する先生が、あなたと違う価値観を持っていたら、子どもにとって大きな価値があるじゃないか。

 みたいな話だった。その当時の私は、「先生」という枠に捉われていた。違和感を感じながらも、「先生だから」という理由でした実践もあった。「しなきゃいけない」に縛られていたとも言える。おそらく、子ども達も気がついていたのだろう。だから、私に対して不信感を持っていたのだと思う。「本当に良い」と思っていない、違和感を感じていることを伝えていたのだから。真摯でない大人は信用ならない。でも、「あなたはあなたで良い」というメッセージをもらって、かせが取れた。他の先生にどう思われてもいいや、自分は自分の大事にしていることを伝えていこう。不思議とそれから、子ども達との関係性がよくなって学級も安定するようになってきた。子ども達が私に好感を持っているのも分かった。「ひねくれ先生って変な先生だよね」と言われることも多々あったが、それはそれで私を認めてくれたのだろうと思う。

未来人のイラスト(男性)