ひねくれ先生のブログ

30代公立小学校教員(算数が好き)が日々思うことを徒然なるままに書くブログ

愛されるポンコツの存在

「能力が高い方が人は幸せに生きられるのか。」

と、考えていると「幸福度」と「能力」は相関関係が無いように思う。

 育児をしていると、「今のうちにこうすると言語能力が発達がするよ」「これがいいらしいよ」などの様々な情報が入ってくる。もちろん、我が子の能力を伸ばしてやりたいという気持ちもある。でも突き詰めて考えていると、親の願いとしては「幸せになって欲しい」だけだな、と子どもの顔を見ていてつくづく思う。勉強ができなくたって、運動ができなくたって、幸せな人生を歩んでくれればそれでいい。

 では、幸せになるためには、何が関係しているのだろうか。私は愛嬌だと考える。愛嬌さえあればオールオッケー説をここでは述べたい。みなさんの周りにもいないだろうか、できないことばかりなのに憎めない人、なんか助けたくなっちゃう人、ただそこにいてくれるだけで場が和らぐ人、愛すべきポンコツ、こういう人たちに共通しているのは「愛嬌」である。「何かができる」よりも「愛嬌」があるだけで周りの人間から、必要とされ、助けてもらえるのではないだろうか。

 では、「愛嬌のある子」に育てるには、どうすれば良いのだろうか。愛嬌は、人間関係の中でしか育まれないのだと思う。つまり愛想よく接する人がいるかどうか。笑いの中で育った子は、よく笑う子になる。人に助けられて育った子は、人を助けたり人に助けられる子になる。

 なので、うちの子育て方針は「すぐ抱っこ」である。困って泣いてたらすぐに助ける。おかげでなかなかハイハイもズリバイもしないのだけれど、それでいいかとも思う。何かができるようになる、よりも困ったときに人に助けてもらった経験の方が、私には大切に思えるからだ。

 我が子よ、愛されるポンコツになれ

赤ちゃんをくすぐる親のイラスト