ひねくれ先生のブログ

30代公立小学校教員(算数が好き)が日々思うことを徒然なるままに書くブログ

まとめとは何か

 「めあてとは何か」が割と好評だったので、「まとめとは何か」も真面目に書いてみたいと思う。「めあて」と同じように「まとめ」も形骸化している現状があるように思う。こんな誤解が学校現場には蔓延している。

 

誤解1

 まとめは最後にしないといけない

誤解2

 まとめは教員が正しい言葉で書かないといけない

誤解3

 まとめは一つじゃないといけない

 

まとめとは何か

 では、まとめとは何だろう。よく言われるのが、「『めあて』と『まとめ』の整合性があるのが良い。」と言われる。私もそれには賛成なのだけれど、「整合性のあるまとめ」とは何だろうか。以前のブログで「めあて」とは「問い」であると書いた。

capocapo3.hatenablog.com

 めあてが「問い」であるならば、まとめはその問いに対する「答え」である。 

めあて『2けた+2けたの計算ってどうやるの?』(問い)

まとめ『10の位は10の位同士、1の位は1の位同士で計算すれば良い』(答え)

そう考えると、まとめは授業の最後にあるとは限らない。子どもの問い(めあて)が解決された瞬間が、まとめを書く時間になる。それも、先生が「こう書きましょう」と書かせる必要はなく、解決されたな、と思ったタイミングで「2けた+2けたの計算ってどうやるかノートに書いてごらん。」と言えば、子どもたちの理解度もはかれる。

※定義等の知識伝達は別

「めあて」→「まとめ」のサイクルを回す

 そして「めあて」も「まとめ」も1つとは限らない。先ほどの課題であれば、『10の位は10の位同士、1の位は1の位同士で計算すれば良い』とまとめた後に、当然「じゃあ繰り上がりがあったらどう計算するの?」と問いが生まれる。これがそのまま次の「めあて」になるのだ。この「めあて」が出た時点で、時間があればこの「めあて」を探究すれば良いし、時間がなければ次回にまわしても良い。こうやって「めあて」→「まとめ」のサイクルを回していく。

 

「めあて」を「問い」と考えると「まとめ」も考えやすい

 子どものつぶやきを大切に授業を進めると「めあて(問い)」が自然と生まれる。そして、その「めあて(問い)」をみんなで解決していけば、まとめも生まれる。授業は問い→探究→答えの繰り返しである。