対話的な学びを進めるための9つのコツ
対話的な学びを進めるための9つのコツ
— 学び続ける捻くれ者/小学校教員 (@capocapo3) 2019年5月1日
①グループの机の並べ方にこだわる
②話し合いのルールは決めない
③自習もグループの形で
④「分からない」を言わせる
⑤机間巡視はしない
⑥授業中に読書はさせない
⑦教える側を育てる
⑧聴く側を育てる
⑨授業の最後に1分間でペアトーク
①グループの机の並べ方にこだわる
— 学び続ける捻くれ者/小学校教員 (@capocapo3) 2019年5月2日
環境整備は大事。人数は3人か4人。5人以上になると、どうしても話題に入れない人が出てきやすい。
男女もクロスさせることで、話題を中心に置くことができる。
なるべく4人の距離を縮めるため、自分のグループに集中させるためにも机の配置を右下のようにする pic.twitter.com/Ns68petIyZ
②話し合いのルールは決めない
挙手して発言、司会進行、話型などのルールがあると形式的になり、自由な発言が生まれなくなる。
心構えとして 「分からないことは聞く」 「分からない人をほっとかない」 を伝える程度でルールは決めない。
子どもに委ね、上手くいかない所だけ介入する。
③自習もグループの形で
最終的にはグループの形で自習ができると良い。課題に自分で取り組み、分からなければグループの人に聞く。終われば、自分たちで丸付け。グループ学習の目的は話し合いではなく、全員が課題に向かうこと。そのための支え。
④「分からない」を言わせる
これが言えるかどうかが、グループ学習が成り立つかどうかのキーポイント。
「『分からない』と言えることは素晴らしいことだ」という価値観をどれだけ教室に浸透させるか。
おすすめは、課題の難易度を上げ、全員が「分からない」を言う実体験をさせること。
⑤机間巡視はしない
机間巡視は課題に夢中になっている子たちにとっては邪魔。
教室全体を見て、取り組めていない子がいるグループに声をかけにいく その子自身を助けに行くというより、その子と他の子をつなぎにいく 。
「困ってる?」 「〇〇が困ってるってよ」 教員の仕事は子どもをつなぐこと
⑥授業中に読書はさせない
自分の課題が終わったからと言って読書をし始める子がいる。それは絶対させない。あなたが読書をしている横で、課題が解けずに困っている人がいるよ。「自分が解けたらそれでいい。」なんて冷たい人間になるな。
⑦教える側を育てる
子「先生、〇〇さんが何回言っても分かってくれません。」
私「それは、〇〇さんが悪いのではなくあなたの教え方が悪い。」
分からない子が悪いのではなく、その子に合った教え方ができるかどうかがキーポイント。この方法がダメなら違う方法を試さないと。教える側に責任をもっていく。
自戒の意味も込めて。
⑧聴く側を育てる
全体交流の場で、子どもが発言。
大事なキーワードが出たり、押さえておきたい発言であれば「今、〇〇が言ったことを言える人?」や「〇〇が言ったことをペアで確認してみよう。」などと、アウトプットをさせて聴く側を育てる。
集中して聴く必要性をもたせることが、教員の役割。
⑨授業の最後に1分間でペアトーク
隣の人が「今日の授業を受けていない人」だとしたら、どうやって今日の授業を説明する?
1分間で相手に「今日、学んだこと」を説明してみよう。
これだとお互いに説明し合う2分間で「振り返り」ができるし、聴く力も、話す力も、授業への集中力も高まる。
一石四鳥