ひねくれ先生のブログ

30代公立小学校教員(算数が好き)が日々思うことを徒然なるままに書くブログ

対話的な学びを進めるための9つのコツ

 

 

②話し合いのルールは決めない

挙手して発言、司会進行、話型などのルールがあると形式的になり、自由な発言が生まれなくなる。

心構えとして 「分からないことは聞く」 「分からない人をほっとかない」 を伝える程度でルールは決めない。

子どもに委ね、上手くいかない所だけ介入する。

 

③自習もグループの形で

最終的にはグループの形で自習ができると良い。課題に自分で取り組み、分からなければグループの人に聞く。終われば、自分たちで丸付け。グループ学習の目的は話し合いではなく、全員が課題に向かうこと。そのための支え。

 

④「分からない」を言わせる

これが言えるかどうかが、グループ学習が成り立つかどうかのキーポイント。

「『分からない』と言えることは素晴らしいことだ」という価値観をどれだけ教室に浸透させるか。

おすすめは、課題の難易度を上げ、全員が「分からない」を言う実体験をさせること。

 

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⑤机間巡視はしない

机間巡視は課題に夢中になっている子たちにとっては邪魔。

教室全体を見て、取り組めていない子がいるグループに声をかけにいく その子自身を助けに行くというより、その子と他の子をつなぎにいく 。

「困ってる?」 「〇〇が困ってるってよ」 教員の仕事は子どもをつなぐこと

 

⑥授業中に読書はさせない

自分の課題が終わったからと言って読書をし始める子がいる。それは絶対させない。あなたが読書をしている横で、課題が解けずに困っている人がいるよ。「自分が解けたらそれでいい。」なんて冷たい人間になるな。

 

⑦教える側を育てる

子「先生、〇〇さんが何回言っても分かってくれません。」

私「それは、〇〇さんが悪いのではなくあなたの教え方が悪い。」

分からない子が悪いのではなく、その子に合った教え方ができるかどうかがキーポイント。この方法がダメなら違う方法を試さないと。教える側に責任をもっていく。

自戒の意味も込めて。

 

⑧聴く側を育てる

全体交流の場で、子どもが発言。

大事なキーワードが出たり、押さえておきたい発言であれば「今、〇〇が言ったことを言える人?」や「〇〇が言ったことをペアで確認してみよう。」などと、アウトプットをさせて聴く側を育てる。

集中して聴く必要性をもたせることが、教員の役割。

 

⑨授業の最後に1分間でペアトーク

隣の人が「今日の授業を受けていない人」だとしたら、どうやって今日の授業を説明する?

1分間で相手に「今日、学んだこと」を説明してみよう。

 

これだとお互いに説明し合う2分間で「振り返り」ができるし、聴く力も、話す力も、授業への集中力も高まる。

一石四鳥